ああ松菱 おいたわしや……

POM1號

2010年06月27日 12:29

ども。
金曜土曜と街中に出ておりましたpom1です。

街中【まちなか】……浜松、もしくはその近辺の人々が使う。浜松駅周辺を指す。

昼行くと、ホントまあ人が居ませんな。
夜も飲み屋の前に局所的に集まっているだけだし。

……行くたびに人が減少してるような気がする。

これ、昨日の午前10時過ぎ、鍛冶町通りですよ。
週末土曜日、昼前の政令指定都市の都心部とは思えません。
まるで地方の中小都市みたいです。


”10年モノの廃墟”となってしまった旧松菱新館最上部にある華やかなレリーフ。
松菱のマークは人通りの減った街中にいまだに鈍く輝き続けている。


ザザシティ中央館より旧松菱新館を望む。よく見ると……


旧松菱新館の屋上塔屋に文字のような落書きが……
よくこんなところに書けたものだと感心してしまう。


金曜日夜、鍛冶町通りの名物でもあった松菱のアーケードはごらんの通り
バリケードで囲まれてました。
ニュースで報じられてましたが老朽化によりアーケード天井が
崩落したとのこと。けが人の無かったことが幸いです。

アスファルト道路だって数年ほっておけば草ぼうぼうになります。
10年モノの廃墟ですから崩落は当然でしょう。

よくぞこんなに長くほったらかしにしておけたものだ。
ちゃんと管理や点検してたのですかねぇ

次はどの部分が崩落するか……


偶然にも6月始めに崩落前の旧松菱アーケードを撮影していました。
このアーケードを見ると、子供の頃、多くの買い物客がここから出入りし、
ベンチで寛いでいた様子が思い出されます。
薄暗くなってしまったアーケードはガラスが割られ、シャッターに落書きされておりました。



松菱の、昭和12年開業当時のチラシらしい。
戦前らしく左書きで、
「明粧 百貨の殿堂 六月一日開店 皆様の松菱」。
和服で着飾った貴婦人とセーラー少年がニコニコ期待に胸を膨らませている。

このチラシに描かれた華やかさや希望と、現在の悲惨な状態のギャップに、悲しくて泣けてきます。

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