沖縄旅行2日目  ~「マチグヮー」探検記 ディープな酒場に行ってみた~

 沖縄 那覇「マチグヮー」探検記 ~ディープな酒場に行ってみた~

 ども。pom1です。
 だいぶご無沙汰となっていましたが、
今年5月の沖縄旅行、第2日をレポートします。
第1日目のレポは こちら
自由行動において探検してきた、那覇市内での出来事を旅行記っぽくまとめました。

【序章:2日目の朝の苦悩】
 2日目のスケジュールは終日自由行動。
pom1は沖縄本島からほど近い慶良間(けらま)諸島に渡りシュノーケリングを楽しむつもりでした。
那覇市の泊港を朝に出て慶良間諸島の阿嘉(あか)島、慶留間(げるま)島まで高速船で50分。
ケラマブルーといわれる海を始めとした離島の自然を堪能し夕方に帰島する理想のコースです。
そこで、事前に高速船を予約し、後は行くだけの状態にしておりました。

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どんより。

が、ホテルの窓から外を眺めると、どんより曇空。
さらに、路面には水たまりも見られました。
天気予報を見ると、1日目と同様、小雨混じりの天候となりそうでした。
そういえば、沖縄地方は2日前に梅雨入りしたとのこと……。
日本列島の他の地域は全て「晴れ」なのに、沖縄だけが「曇り時々雨」の予報なのが恨めしい。
 高速船は9時に出港するため決断のリミットは8時30分。
行くかやめるか悩みました。
携帯サイトで調べたところ、「慶良間諸島は雨が降ると時間を持て余す観光客が多い」という情報を発見。
しかも天候がひどくなった場合、帰りの便が欠航し、本島に帰れなくなる可能性も無いとはいえない。
本島に帰れなくなったら帰りの飛行機にも乗れないかもしれない。
だめだこりゃ。

高速船キャンセルの電話を入れました。
でも、いつか必ず行ってみたいぞ、慶良間。
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こんな風景が……きっと


【第1章:まずは国際通りを散策】
 慶良間行きは断念。
 されど、どう過ごそうか。
 天候があまり良くない以上、あまり遠くには行けません。また、アウトドアも楽しめません。
とりあえずホテルを出ました。ホテルのある国際通りは県内一の賑やかな通り。
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ゆいレール牧志駅

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おおっ モノレールが通り過ぎていきます。

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牧志駅から国際通りを望む。この人だかりがある箇所の先に、その店があります。

終戦後、占領軍から初めに返還されたのがこの界隈であり、
その後、急速に復興したため「軌跡の1マイル」と呼ばれた通りです。
ホテル、土産物店、居酒屋、沖縄そばやステーキなどの飲食店が数多くあります。
ホテルの近くには沖縄都市モノレール「ゆいレール」の牧志(まきし)駅があり、
その近くには、ガジュマルの木が植えられているポケットパークがあり、その下のベンチで多くの人が休んでいました。
 まずはこの近くにあるバラックのような店へ。
 ここでは手作りのシーサーやバッグを売っていて、シーサーの置物を購入しました。
閉店セールとのことで廉価で入手できました。
店主のおばさん曰く「この店は今月でおしまい。
昔は周りの店もみんなこんな感じのバラックだったけど、どんどんビルになってしまって。
でもここも地主が建て替えてくれるので、来年はビルになって営業しているよ」とのこと。

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再会を祈り、この手作り感あふれるシーサーを購入しました。
手作りのため、世界に一つしかない形です。

それから、国際通りを歩いていくと、中学生くらいか、大勢の修学旅行生に遭遇しました。
土産物店のまわりに集まっています。なんだか、この風景、東京の原宿とか、バブル期の清里高原にいるような気分になりました。
 国際通りは観光客向けの店が多いため、そんな雰囲気。もっとディープで面白いところはないか?

【第2章:モノレールで安里へ移動】
ガイドブックを読むと、那覇市内にはマチグヮー(方言で市場のこと)がいくつかあることに着目しました。
迷路のような路地に店が連なり、面白そうです。こちらを探検してみることにしました。牧志駅でモノレール24時間券を購入しました。
この券は、購入後24時間使用可能なので、翌日の同時刻まで使用可能という優れものです。

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これが「24時間乗車券」

モノレールは自動改札で、ホームにはホームドアまで備えられた近代的な造りです。
モノレールは2両編成、跨座式で複線。
発着時には琉球民謡っぽいチャイムが流れます牧志から隣りの安里(あさと)駅へ。
この近くに「栄町市場」というマチグヮーがあります。
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モノレール 首里方面を望む。

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安里駅の全景。なかなか都会的な姿です。

 安里駅に到着。到着チャイムは「安里屋ユンタ」でした。
安里駅から出ると、24時間営業の地元スーパー「りうぼう」、
24時間営業の沖縄そば屋、
そして、「観光客歓迎」と看板に書かれた山羊料理屋がありました。山羊とは!

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安里駅から望む栄町の街並み。お世話になったスーパーりうぼうを望む

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観光客大歓迎!山羊料理屋 食べてみる?

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深夜も賑わう、沖縄そばの店

まず地元スーパー「りうぼう」に入ってみました。特徴だったのは、
 果物売り場にヤシの実がありました。
 台所用品売り場に「にんじんしりしり」を作るおろし金がありました。
 そして、麺コーナーの沖縄そばの品揃え充実ぶりはさすが。
 昼時でしたので惣菜コーナーを覗いてみると、弁当が200円台で驚きのボリューム。
また、やたら多くの種類の揚げ物が販売されていました。これだけでも見ていて楽しいものでした。

【第3章:昼の栄町界隈へ】
さてここからいよいよ栄町市場に向かいます。
ディープな雰囲気の街並みに突入していきます。市場はディープな街並みの中央に位置しています。
怪しげなスナック街を通りぬけ、市場の入口へ。

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ここ………なのか………!?

市場は、戦後の復興そのままに形成されてきたような感じ。
道幅は3mあれば幹線級。
狭いものでは1間程度や、人ひとり通るのがやっとの通りもありました。
しかもこの通り、まさしく迷路。

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迷子になる?

 市場をまっすぐ貫く通りが1本もありません。かならずどこかに突き当たります。
もしかしたら魔除けの意味もあるかもしれません。
沖縄では魔除け目的で通りわざと突き当たりにしたり曲げたりして、
突き当たりに石敢當(いしがんとう)という魔除け石を配置する風習が有ります。
 市場では、通りの脇で将棋を指すおじさんが座っていたり、
おばさんが店に出す野菜を切っていたり、ボーっと座っているだけのおじさんがいたりと、のんびりムード。

店は八百屋や肉屋、婦人服屋や生活雑貨屋、惣菜屋などがあり、いろんな匂いが混じってアジアな雰囲気です。
全体でスーパーマーケットを構成している感じです。そうそう、公衆トイレもしっかりありました。
通りはアーケードになっていますが、一部破れていて空が見え、時代を感じました。

一部、シャッターが下りたままの店もありました。
ガイドブックによると、これは廃業ではなく、夜は赤提灯が灯り居酒屋が開店するようです。これはワクワクしますね。
 さあ、昼時ですのでお腹が空きました。食堂は………

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 ありました。「玉の屋」という、これまた見た目はバラック感のある食堂。沖縄そばありますとのこと。

店主はいかにもマチグヮーのといった感じのおばあ。そば定食550円を注文。
後から地元民らしきおじさんが何人か入ってくるが皆そば定食を注文していたので人気メニューかもしれない。
店内には三線が置いてあったり、琉装(沖縄の民俗衣装)した女性のカレンダーが掛けてあったり、
BEGINのサイン入り写真が置いてあったりと、これまた、いかにもといった感じ。
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そば定食が来ました。そばは当然沖縄そば。
そして、付け合せのおかずは、沖縄の定番ともいえるポークたまご。
こーれーぐす(島唐辛子入り泡盛)を掛けて頂きました。
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TVから流れる昼のNHKローカルニュースでは、
地元の歌唱コンテストで優勝したアマチュア歌手が出演し「てぃんさぐぬ花」を熱唱。
それを聴きながら、市場の通りから風を受けながらの昼食。

時間がゆっくりと流れていました。

それにしても、夜の栄町市場がどうなのか、とても気になる。夜に再訪したい。
そう思いながら一旦栄町市場を後にして次の地へ移動しました。

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栄町市場の様子

【第4章:再び国際通りへ。そして牧志公設市場のある通りへ】
次のマチグワーは、メジャーな牧志公設市場付近。
安里駅からモノレールに乗り、移動。
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平日の昼間ですがモノレールの車内はけっこうな混み具合。2両編成ということもあるからでしょうけど。
車内の様子は、東海道線の電車とさほど変わりません。
若干車幅が狭く感じるくらい。
大きな違いは、運転席後ろの座席のみ前向きになっていて、前面展望できること。
地表とのけっこうな高低差があるところを細いレールを伝いながらモノレールが走ります。
那覇の街並みがよく見えました。

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県庁前駅にて。モノレールは久茂地川に沿って市街地を縫うように進む

県庁前駅にて下車。
琉球民謡っぽい到着チャイムはどこかで聴いたと思ったらさっきTVから流れていた「てぃんさぐぬ花」でした。
「てぃんさぐ」とは鳳仙花のことで、沖縄では特別な意味を持つそうです。
なかなかの威容を誇る沖縄県庁を望む交差点へ。ここは国際通りの起点となる位置。
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ここから少し国際通りを歩き、市場本通りへ移動しました。
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この奥には有名な牧志公設市場があります。
が、以前に行ったことがあるので、今回はかつて「水上店舗」といわれた、この市場本通り沿いを探検することにしました。
この通りも、国際通りと同じく土産物店が目立つものの、奥に進むとだんだん生活店になってきます。
泡盛の店、三線の店、乾物の店、布地の店といった感じです。
戦後の闇市から発展した通りで、当初は「ガーブ川」という河川の上に水上店舗の形で形成されていたそうです。
河川の線形に沿ったためか、通りが少し湾曲しています。現在ガーブ川はこの地下に暗渠化されているそうです。
その中で目を引いたのは、「URARA」という古本屋です。市場本通り沿いにあるのですが店舗は驚異的に狭い。
通り沿いに並んだ本棚と、1坪ほどの部屋と、幅0.6m奥行3mくらいの部屋で構成され、そこに書棚が並んでいる。
特に幅0.6mの部屋は入っても出て来られるのか不安になるくらい狭い。書籍は、主に沖縄の歴史や文化や習俗やエッセイを扱ったもの。どれも自分にとって新鮮な内容で、読んでいて飽きませんでした。
30分くらいは居たでしょうか。興味を持った本を2冊購入しました。
それから少し進むと、イカの佃煮屋を発見。髪の毛を縛り、無精ひげのある店員のお兄さんがセールストーク。
何とか賞を獲得したことがあるという商品で、その表彰式の写真を見ると、確かにこのお兄さんが写っている、ふむ。
ひと通り試食してみました。イカスミを用いたもの、ニンニク味とかキムチ味とか。これは、酒に合いそうです。
最も気に入った佃煮を1パック購入。そこから世間話に。
午後にもなり、少し早いのですがちょっと一杯を楽しみたくなっていましたので、
このお兄さんに、「どこかこの近くにいい感じの飲み屋はないか」と尋ねると……
「このすぐ近くにありますよ。ここを曲がった路地の奥です。
センベロというメニューがあって、安く飲めますよ」とのこと。

確かに、示された方向には立ち飲み屋らしき店が見えました。よし、行ってみよう。
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向かって奥右側の あれが足立屋か

【第5章:センベロの足立屋へ】
足立屋というその店は、市場本通りから少し入った路地に面していて、向かい側に沖縄そば屋があるロケーション。
店内には立ち飲み席と、コの字形カウンターに面した座り席がありました。
立ち飲み席側には串焼きコンロ、コの字カウンターの中心には、モツ煮の入った大きな鍋があり、どことなく、新宿の思い出横丁のような。とてもいい感じです。
せっかくなのでコの字カウンターの方に座りました。
ここは注文の度に料金を払う、いわゆるキャッシュオンデリバリースタイル。
まずハイボール300円を注文しました。店の大将が、サントリーホワイトのペットボトルからウイスキーを注ぎ、氷を入れ、それに炭酸水の缶とともに出してくれました。炭酸水は自分で適度に調整して割るようです。
炭酸水を注ぎ、ハイボール製作完了。さあ、乾杯を。

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おしぼりをコースターにするのがウチナー(沖縄)流

おっと、実は単独行動でしたので、ちょうど隣りに座っていた、地元のご常連さんらしい方と吉田類ばりに乾杯。
だいぶいい感じに出来上がっている方でした。電気ブランを飲みながら「これはいける。大将もう一杯」と上機嫌。
しかしあまり飲み過ぎると悪酔いする酒であることをアドバイスしました。
この方には敬意を込めて「先輩」と呼称することにしました。

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「先輩」は、那覇の人で、実は今日が初来店であったとのこと。
那覇市街で仕事をしていたが午後から有休にしてここを訪れたとか。
私と同じ年で、早生まれなので学年は一つ上。歳が近いこともあり興味深い話をいろいろしてくれました。
お笑いコンビのガレッジセールについて、出身高校の後輩にゴリがいたとか、川田と同級生だとか。実はガレッジセールは元々3人で、内地にオーディション行った時に1人辞退したとか、しかもその1人は「先輩」の知り合いだとか。

「先輩」の苗字は沖縄で4番目に多いこと(城の付く苗字が多い)、沖縄の苗字で最も多いのは比嘉であること、苗字は治めていた地名や役職からきていること、実名の他に唐名をもっていること(琉球時代の名残だそうです)、沖縄の東西南北は「あがり、いり、ふぇー、にし」と読むこと、明日は宜野湾市で嫁さんの大好きなBzのコンサートに付き合わされることなど。
こちらもセンベロを注文。
1000円でベロベロになるという意味で、グラスの酒類3杯と串物4本を注文することができるという代物。ただし注文は1人1日1回限り。
こんなメニュー浜松にも欲しい。ホッピーを注文。
 やがて時間も過ぎ、アジアっぽい風貌の若い女性店員が現れました。
実は那覇市内の高校生とのこと。宮里藍のような顔立ち。というか、本家よりかわいい。
部活はゴルフではなくバスケをやっているとのこと。
「先輩」は彼女の出身高校を聞くと地元民しか分からないような高校ネタを披露。

自分も楽しかったので、「大将、藍ちゃんに、ウーロン茶1杯ごちそうして下さい」

 その内、当社のメンバーが続々あつまって賑やかになってきました。
すると「先輩」が「せっかくですから皆さんにごちそうしますよ」と。
遠慮しましたがどうしてもというので、「先輩ありがとうございます。では、逆に私は先輩に酒をごちそうします」と。

なんと、初見なのにとてもいい人でした。
これが「いちゃりばちょーでー」(一度逢えば兄弟も同然)の精神でしょうか。
皆で記念写真。とっても楽しくリーズナブルに飲めました。気付いてみれば午後7時半。うわっ3時間も居たのか。

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店の前でみんなで記念写真


【第6章:日が暮れて再び栄町市場へ】
国際通りに出ると、夜になっていました。しかし、まだ宵の口。
次の行き先は、昼に訪れた栄町市場。
途中、国際通りで午前中に立ち寄ったシーサーの店の近く、ガジュマルのあるポケットパークにて、占い師発見。1鑑定500円とのこと。診てもらいました。名前と年齢を伝えただけなのに、鑑定結果がけっこう的中していることにびっくり。

牧志駅からモノレールで再び安里駅へ。
昼間と同じように安里駅に降り立ち、24時間スーパー「りうぼう」を通りぬけ、
夜になってますますディープ感ギラギラになった怪しげなスナック街を抜けて、市場へ。
昼間に営業していた店はシャッターを閉めていましたが、案の定、昼間に閉まっていた店が開いていました。
そう、赤提灯が掲げられた飲み屋街でした。見ているだけでウットリする通りです。さあどこに入ろうか。。。
まずは「モラ・カフェ」という地元民御用達の酒場へ入ろうとしましたが、同行者が沖縄そばも食べたいとのことで、その近くにある「栄町ボトルネック」に入ることにしました。
なんと昼間食べた「玉の屋」の隣り。店はトタンか木の板を貼りあわせたような外壁。屋号が書かれた風格のある大きな赤提灯。
店内からはギター混じりの歌声が聞こえてきました。さあ、参る。
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【第7章:栄町ボトルネック】
ギィッとドアを開けて店内へ。
店内は8割くらいの入り。
5~6人掛けのカウンターと、座卓3つのある座敷席、そして、樽のような円筒形のテーブルを並べた席。
円筒形テーブル席に座りました。瑞泉という泡盛のボトルを入れましたが、1500円という安さ。
他には豆腐餻(とうふよう)や沖縄そばを注文。ここの沖縄そばは、やかんに入ったつゆをセルフで入れるユニークなシステム。

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ギター混じりの歌声の正体は、関西出身のミュージシャンによるチャリティライブでした。
レパートリーが洋楽、フォーク、ロック、アニメ曲まで200曲くらいあって、リクエストするとギター1本で歌ってくれました。
お代は任意で募金箱に入れる仕組みでした。
さて、瑞泉の水割りも出来上がりましたので、隣りのテーブル席でいい感じに出来上がっていた、地元在住の中年男女グループと乾杯。とても楽しい人達で、一緒に飲んだり歌ったりしました。
沖縄の酒の席でカチャーシーを踊る場合、男性は手をグーにすることを教わりました。
チェーン店の居酒屋だとなかなかこうした出来事は無いと思いますが、さすが、那覇のマチグヮー酒場。最高でした。
最後に皆で記念写真。
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ミュージシャンにも、機会があれば浜松にも是非来て欲しいとお願いしました。
「栄町ボトルネック」は0時半までの営業ですが、1時まで過ごしてしまいました。長居失礼しました。
まだまだ営業している他の酒場をのぞきながら、栄町市場を後にしました。

 午前1時。三たび地元スーパー「りうぼう」へ。
それにしてもこのスーパー、深夜ともなると、店の入口でごろ寝しているおじさんとか、
こんな時間なのに店の周辺でたむろしているおばさんとか、異様な雰囲気でした。
このスーパー、昼と夜でまったく雰囲気が違います。
そうそう、安里駅前の沖縄そば屋も元気に営業していました。

【第8章:トドのつまりは、オリエンタルなバー「別館セルロイド」へ】
安里駅前でタクシーを拾い、今度はバーへ行こうと桜坂社交街へ。
これまたディープな街です。
国際通りから南に入った、古くからの社交街ですが、再開発で新しい道が通ったり、大きな観光ホテルが建設中だったり、店も代替わりして若いオーナーが経営する洒落たバーが増えていたりして面白く生まれ変わりつつあるエリアです。
社交街とは、なんともディープな響きですが、浜松でいうところの千歳のような歓楽街のことを指すようです。
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なんと、ディープな通りだ

そこにタクシーから降り立った私達は、少し歩いて目的の店へ。
「別館」とだけ書かれた小さな看板を手がかりに、暗い階段を上がりました。
大きな木の扉をギィィ……。おおっ……

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なんともオリエンタル感満載な「別館セルロイド」の内装。外国にいる気分

中はオリエンタルな雰囲気のバーでした。
かなり照度を落とした店内は、コンクリート打ちっぱなしの内壁、東南アジアや香港っぽい什器やテーブルが並んでいて、ポツポツと配置された照明がキャンドルの灯りのようでいいムードでした。

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手前がカウンター席、奥にテーブル席がありました。
自分たちが座った席のテーブルには、チェス盤が置かれていて楽しめそうな感じでした。
ここでは、モスコミュールを注文。心地よく酔えました。
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店のスタッフが全員女性なのですが、これがカッコイイ。服装もさることながら、所作や話し方がカッコイイのです。
本当はカウンターに座りたかったですね。
地元客が多い店ということもあって、我々に観光客っぽさが出ていたので敬遠されたか。
再訪したいです。セルロイドという響きがまたいい。

別館セルロイドを出て、すっかり灯りが消えてしまった小雨の国際通りへ。午前2時半。
さらにもう一軒として、滞在しているホテルの裏にある老舗ショットバー「Bourbon Club」へ、との思いもありましたが、自分自身ちょっと飲み過ぎたようで、気分が優れなかったので次の機会に、ということでホテルへの帰途につきました。
思い出してみれば、この日は午後から飲んでばかりであまり食事をしていませんでした。
次の日は昼頃まで二日酔いで気分が悪かったことは言うまでもありません。

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午前2時をまわった国際通り。照明は消えて人通りもまばら

【おわりに】
 こんな探検記でしたが、那覇のマチグヮーと、ディープな酒場の雰囲気が伝わりましたか。
慶良間諸島でシュノーケリングという目標は達成できませんでしたが、地元の方とも盛り上がる酒場に行くことができ、とても楽しい夢の様な一日でした。
沖縄では、リゾートもいいですけど、こういった街巡り、酒場巡りも楽しいものですね。
今回は、酒場中心になってしまい、グルメ巡りができませんでした。これは次回の宿題ですね。

また来年も探検の続きができるよう、日々の業務に励んでいきたい、と決意を新たにしてこの文を結びたいと思います。
長い拙文と、恥ずかしい(?)画像にお付き合い頂きありがとうございました。






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